【ボンブの戯言】ITエンジニアがフリーランスになる理由

ホンブの戯言2回目です。

あまり積極的に戯言を垂れる予定ではりませんでしたが、1回目の戯言が好評だったのと、仕事の合間の時間ができたので、短いスパンで2回目の投稿になります。

https://itenginner-matome.net/archives/35257

 

2回目のお題は、みなさんは「なぜフリーランスを目指すんですか?」です。

ITエンジニアとしての働き方について、ここ数年フリーランスを選択肢に入れる方も多くなったように感じます。私もフリーランスとして働きだしてから、フリーランス界隈の友好関係が広がりました。

そんな経験を踏まえ、私自身の経験とフリーランスで活躍してい知人たち、また偏見を持たないように公的な資料も踏まえて、世のフリーランスがフリーランスになった理由をつらつらと書いていきます。

 

フリーランスとは何者なのか

フリーランスの語源

フリーランスの語源ご存じですか?私は、自分がフリーランスになるときに調べて初めて知りました。元々は一時的に雇われる傭兵を意味していたようです。フリーという響きから、漫画のなろう系転生冒険者のような自由な雰囲気を感じてしまいますね。

weblio辞書 新語時事用語辞典より引用

フリーランスは、英語で「freelance」と表記する。「freelance」の語源は、自由な立場であることを表す「free」と槍を表す「lance」が組み合わさったものである。中世ヨーロッパの時代、傭兵団に所属せず、戦争のたびに傭兵団と契約して戦地に赴く人々のことをフリーランサー(free lancer)と呼んだことに由来して、企業に属さず働く人たちのことをフリーランス、フリーランサーと称するようになった。

 

で?フリーランスって何?

では、現代のフリーランスの明確な区分けを見ていきます。

公正取引委員会が、公開しているフリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドラインでは、下記のように述べられています。令和3年の資料です。

1 フリーランスの定義
「フリーランス」とは法令上の用語ではなく、定義は様々であるが、本ガイドラインにおける「フリーランス」とは、実店舗がなく、雇人もいない自営業主や一人社長であって、自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者を指す1こととする。

 

上記からわかる通り、ITエンジニアだけがフリーランスというわけではありません。自分の力でお金を稼げばみんなフリーランスです。また、法人化している一人社長もフリーランスになります。

 

フリーランスの実態を資料から見てみる

平成28年度と少々古い資料ですが、経済産業省の「雇用関係によらない働き方」をめぐる企業の取り組みについてを見てみましょう。IT・情報システムでも25%程度に留まっており、他の分野でもフリーランスで活躍されている方は多いことがわかります。

 

 

そんなフリーランスの人口ですが、令和2年の内閣官房のフリーランスの実態調査結果では、約460万人となっています。

 

と思いきや、ランサーズ調査のフリーランス実態調査2021では、約1670万人と3倍以上の剥離がありました。

 

令和3年の就業者数が6693万人なので、1670万人はいささか多いように感じますね。調査方法が異なるので仕方のない部分ですが、1つの調査結果だけ見て「これだけいるなら、自分にもできる!生活していける!」と安易に考えるのはやめておきましょう。会社員であれ、フリーランスであれ、稼げるかどうかは人口比ではなく、あなたの行動と市場価値で決まります。

 

個人事業主とは違うの?

話が脱線しますが、フリーランスと似た言葉に個人事業主(個人事業者)という言葉もよく聞きます。私は、基本的に個人事業主と説明する場合が多いです。

 

2つの違いは、税法上の区分けになります。フリーランスは法的な定義があるわけではありません。自分の力でお金を稼げばフリーランスです。個人事業主は、税法で明確に区分けされており、国税庁では下記のように説明されています。

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6109.htm

(1) 個人事業者の場合
個人事業者の場合、例えば、小売業や卸売業をしている人をはじめ、賃貸業や取引の仲介、運送、請負、加工、修繕、清掃、クリーニング、理容や美容といった業を営んでいる人はすべて事業者になります。さらに、医師、弁護士、公認会計士、税理士などの人も事業者になります。

(2) 法人の場合
株式会社などの会社、国、都道府県や市町村、公共法人、宗教法人や医療法人などの公益法人など、法人はすべて事業者になります。なお、法人でない社団又は財団で、代表者又は管理人の定めがあるものは、法人とみなされることにより事業者となります。

 

フリーランスでは一人社長も含んでいましたが、税法上では一人社長は法人格に従ずる形になるため、フリーランスではなく、社長になります。

 

フリーランスの年収は?

気になる年収について見てみましょう。

年収令和2年の内閣官房のフリーランスの実態調査結果から引用します。

意外に低いように感じますね。上記の調査結果で重要なのは、売上ではなく、売上から経費を差し引いた金額であることに注意してください。

この設問における「年収」とは「事業としての収入(売上高)ではなく、収入(売上高)から必要な経費等を差し引いた所得の額であって社会保険料及び税を差し引く前の額」を指す。

 

それを考慮しても、一般的なサラリーマンの年収500万円から色々と控除して手取りが400万円弱かと思いますので、最多の200万円以上300万円未満は少々低い印象を受けます。

この年収から社会保険料がひかれるので、たまったものではありません。

 

ITエンジニアをターゲットにしたフリーランスの勧誘は、売上を年収と記載しているところが多く見受けられます。フリーランスを目指す方は、売上・年収(売上-経費)※課税所得・手取り(課税所得-税金関連)の違いを理解できるようにしておきましょう。

 

局所的な統計ですが、私の周りのITエンジニアのフリーランスは、売上1000~1500万円くらいのレンジが多い感覚です(経費を把握してないので、どれほど手元に残ってるかわかりませんが・・・)。

また、個人的な見解としては、自社サービスなどを持たず技術売りをしている場合、よほど特殊な技能がないと2000万円を超えるのは非常に難しいです。

 

フリーランスになる理由

資料から見てみる

前置きが長くなりましたが、そんなフリーランスになる理由はなんでしょうか?

年収令和2年の内閣官房のフリーランスの実態調査結果でから引用します。

実態調査では、「自分の仕事のスタイルで働きたい」が多くを占めています。会社員としてある程度こなしていれば、自分の裁量で働きたい・邪魔な上司は必要ないなどの感想を持つこともあるかと思います。

 

それでは、私自身のフリーランスになった理由と知人たちのエピソードを紹介していきます。

【第1位】自分の仕事のスタイルで働きたい+挑戦

圧倒的にこれが多いです。仕事・業界がわかってくれば、すべて自分の裁量で仕事がしたい、会社では行えないスタイルで挑戦したいという考えを持つのは人間の本能なのでしょうか?というくらい多いです。

会社員でも自分のスタイルは大事ですし挑戦はできますが、どのような仕事をとるのか、もしくはどのような提案・行動をするのかなどの自由さはフリーランスの特権ですね。

 

【第2位】地元に帰りたい

地元に帰りたいという知人がいました。地方のIT系会社は年中求人を出しているわけではありません。極稀に求人をだしている、下手をするとIT系会社すらないことがあります。

ここで考えつくのが、IT以外の企業で情シス求人を探す、もしくはフリーランスになって働くの2パターンが多いのではないでしょうか。

リモートワーク可能な仕事や都市圏などの案件(出張対応)などの伝手がある人は、地元に帰ってフリーランスになる方が多いと感じます。

 

【第3位】人から誘われて

ITエンジニアあるあるかもしれませんが、人から誘われるパターンが意外に多いです。私も無職時代は、どこから話が漏れたのか過去に関連した会社さんやフリーランスの方などから、多くのお誘いをいただきました。

会社を辞めたタイミングあたりで、「うちの会社こない?」「フリーランスチームとして一緒に働こう!」「新しく会社立てるから社長になってくれないか?」などの勧誘からフリーランスとしてスタートするお話もよく聞きます。

 

【ボンブ位】やむを得ない事情から

これは、今のところ私一人の経験なのでボンブ位です。特にやりたいこともなく、フリーランスという働き方に憧れがあるわけでもなく、消去法でフリーランスになりました。

  • うつ病の経験から、多忙な会社員は避けたい(仕事量のコントロール)
  • 両親の介護があるため転勤ありの会社は選択候補にならなかった
  • でも、アルバイトや新人程度の収入では暮らしていけない

 

【番外編】フリーランスを勘違いしている

私がフリーランスになってからよく受ける相談です。

  • 収入を増やしたい(フリーランスになれば収入が増えると思っている)
  • 自分の好きな時に仕事ができる
  • フリーランスはかっこいい働き方
  • 今はフリーランスがいいと聞いた

 

など、自分の考えもなく噂程度の話や都市伝説的な話をもとに、フリーランスを目指すご相談をいただきます。こういう方は、20代~30代の比較的若い方が多いです。(おっさん世代からの相談は今のところありません)。

こういった方には、フリーランスの現実を調べるとともに、その理由がフリーランスではないと実現できないのかを検討してください。

 

  • 収入を増やしたい→会社員でも増やせます。
  • 自分の好きな時に仕事ができる→フレックスタイム制の会社はダメなの?
  • フリーランスはかっこいい働き方→会社員でもかっこいい人はかっこいい。
  • 今はフリーランスがいいと聞いた→誰が?何がいいの?今が終わった後は?

 

さいごに

私は、なし崩し的にフリーランスになりましたが、知人たちと3点の共通点がありました。

1つ目は、フリーランスが目的ではなかったということです。様々な理由があるにせよ、その理由を実現させる結果としてフリーランスになっています。

 

2つ目は、人並み程度もしくはそれ以上の経験があることです。皆さんその分野や業界に、技術的に精通していたり、人脈も持っていました。ド初心者でフリーランスになった人は周りにおりません。

 

3つ目は、第1の理由が収入ではない点です。フリーランスとして会社員よりも良い暮らしができる人もいますが、他の理由があり実行した結果として年収が上がった方ばかりです。

 

フリーランスは働き方の1つです。働き方は、人生をどのように歩むかの手段の1つです。

フリーランスを目指される方は、周りの意見に流されることなく、自分はどのような人生を歩みたいのか(理由)と解決手段を考え抜いて、成功しても失敗しても後悔しないと自信を持ってから目指していただければ幸いです。

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