この本は、有能者でなくても「魔境・IT業界」を生き抜くためのバイブルです。 ボンブ氏直伝のサバイバル術で生き延びることができるでしょう。
ITの世界は魔境です。今日の最新技術が来週には陳腐化したり、今イケてるスキルが来月はゴミになることは日常茶飯事です。そんな中で、自分の居場所を見つけ、長く生き残ることはとても大変です。しかし、ボンブ氏のこの本を読めば「生き方」のヒントを得られるかもしれません。
この本は、ITに関するテクニカルガイドではありません。ITエンジニアとしての生き残り方・・・特に「有能ではない」と自覚している人たちに向けた、リアルなサバイバル術が詰まっています。ボンブ氏が自身の経験から得たノウハウを詳細に図入りで解説しており、「これなら私にもできるかも」と思える内容です。
例えば、プロジェクトでミスをした時の対処法、上司とのうまい付き合い方、チーム内での信頼を築くコツ、私生活でどうするべきか・・・など具体的で役立つ体験談が満載です。これを読んで自身で活用できるポイントを真似すれば、明日からでも生き方そのものが変わるかもしれません。
「無能なボンブ」という名前は自虐的な響きですが、ボンブ氏自身がITエンジニアとして完璧ではないと感じているからこそ、他の「普通~普通未満のエンジニア」の苦悩が分かり、だからこそ、非常にリアルで心に響きました。※なおボンブ氏の言う「無能」はあくまでもITエンジニアとしてのお話です。生き方としてはとても有能の類です。そこに関するヒントになりえる章もあります。
ITという魔境で生き抜くためには、技術だけでなく、人間関係やストレスマネジメントも大切です。この本には、そういった「生きる知恵」がたくさん詰まっています。100の教訓のうち20でも参考になれば生き方自体が変わるかもしれません。
視力の問題で活字が読みにくい自分でもサクサク読めました。周回数を重ねると新しい発見もありました。読んで損はないと思います。是非お手に取ってみてください。
あなたのITエンジニアとして・・・いや、人生そのものに新しい風を吹き込んでくれる可能性があります。
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